J1-05節 松本山雅戦 競争がチーム力を強化する

ワルンタ01J1リーグ

試合情報

2019年 J1リーグ 第1節

2019年3月31日 14:00KO
サンプロアルウィン
松本山雅FC vs 川崎フロンターレ

試合結果

松本山雅FC 0-2 川崎フロンターレ
得点者
知念(44分、川崎)
阿部(64分、川崎)

フロンターレ先発メンバー

1列目 知念
2列目 阿部 中村 家長
3列目 守田 田中
4列目 登里 谷口 奈良 鈴木
GK ソンリョン

フロンターレ交代選手

車屋 in、奈良 out(67分)
小林 in、中村 out(88分)
カイオセザール in、田中 out(90+2分)

うまく調子に乗せてもらった

ブレーク明けの相手

今ひとつ調子に乗れないフロンターレのブレーク明けの相手が松本だったことはラッキーだったといえます。個人としてもチームとしても明らかな力の差が見られる中で、多少のドタバタはあったものの順当な勝利でした。これで調子に乗れれば良いのですが、次節に繋がることを期待します。

試合前には自陣に引きこもるのではと思っていましたが、前半からプレッシャーをかけようとしていた松本でした。試合開始直後には多少苦労した時間帯もありましたが、次第に相手のスタミナも切れてきて、こぼれ球もよく拾えていたと思います。

無駄な追い込みの減少

この試合では前線からの闇雲な追い込みは少なくなり、必要な場面で効果的に追い込みができていたと思います。やはり、前線からの守備は勢いだけではダメで、効果的にやる必要を再確認できた試合でした。試合開始直後に力を浪費するのではなく、後半きつくなってくるときに相手を追い込んだ前線の守備が効いていたと思います。

狙い通りの忙しい展開?

これまで組み立ての縦パスを相手に引っかける場面を多く見てきた中で、そんなに慌てることもないのになと思っていました。ところがこの試合では最終ラインからの効果的なフィード、ボランチからの積極的な前へのパスがうまく通る回数が増えていました。徐々にうまく行くようになってきています。今シーズンの新しい試みなのでしょう。意識的に前へ早くボールを供給することにトライしているのだと思います。

特に田中選手はうまく前を向けるようになってきました。浮いたポジションを取っている中村選手へのボールの供給は見事でした。奈良選手もフィードがとてもうまくなりました。前線に知念選手や家長選手がいるときはには、ボールを収めて拠点を作ることができますので、早めにボールを前に入れることはとても効果的です。

健全な競争はチームを強くする

この試合では入団2年目にして初出場となったカイオセザール選手、J1リーグ戦で初のベンチ入りの脇坂選手と新鮮な顔ぶれがありました。この二人とも、やっときたかとの思いがありました、鬼木監督がベンチに入れようとしているのだから、トレーニングでも良いパフォーマンスを示しているのだろうと思います。

XEROXS uper Cupからの8試合で今シーズンのフィールドプレーヤー登録の26名中、22名が出場・ベンチ入りをしています。これはいよいよ競争が激しくなってきた証拠と思います。ベンチ入りを果たしていないのは、ジェジエウ選手、舞行龍選手、宮代選手、原田選手の4名です。CBの2名は試合に出場できる実力があると思われますが、そうなると高卒入団1年目の選手以外の全選手が試合に絡むことができるようになってきたと思います。

知念選手、長谷川選手が若手に入るかどうかは微妙ですが、守田選手、田中選手などの若手がチーム力の底上げに貢献しているのは間違いないでしょう。若手を育てながら良い成績を修めることは簡単ではないですが、今シーズンはどちらも達成できるのではないかと期待してしまいます。

奮闘する選手達

鈴木雄斗

エウシーニョ選手が抜けた右SBは新加入の馬渡選手とマギーニョ選手の競争と言われてきました。シーズン前にはほとんど名前が出てこなかった鈴木選手がJ1リーグ戦で2試合連続して90分右SBを務めました。

これまで左サイドの攻撃が活性化していたフロンターレですが、なんとか右サイドからも攻略しようとする意識が見られました。前半に中村選手がしきりに鈴木選手のオーバーラップを引き出そうとしていましたし、鈴木選手もそれに答えてオーバーラップを繰り返し、ゴール前に位置取るまでの積極性を見せました。

鈴木選手ぐらい大柄ですと、足下にパスを出すよりはスピードに乗った状態でプレーさせる方が相手に取って脅威だと思います。中村選手もそう感じたのではないでしょうか。家長選手、中村選手とのパス交換も危なげなくこなし、このあたりは馬渡選手やマギーニョ選手には見られないものだったと思います。さすが2年目だなと関心しました。

自陣でのボール回しにはひやっとする場面も見られましたが、鈴木選手がこのチャンスに積極的なプレーで応え、ポジションを奪取したい意気込みがひしひし感じられました。フロンターレ規格外の鈴木選手の奮闘を見守りたいと思います。

田中碧

大島選手が怪我とはいえ、下田選手、山村選手、カイオセザール選手を差し置いて先発出場となりました。中村選手をボランチに使う手もあるなかで、鬼木監督の信頼も大きくなってきていることが窺えます。

プレー内容も落ち着きが増してきました。また、周りが見えているからなのだと思いますが、前へのパスがうまく通るようになってきました。最前線まで飛び出していくこともありますし、ボールを奪うこともうまいですし、万能型ボランチといって良いのではないでしょうか。

なによりも本人の努力の賜だと思いますが、使い続ける鬼木監督に感心するばかりです。大島選手が復帰したときに誰を使うのか、楽しみになってきました。

知念慶

この試合で得点を挙げた知念選手ですが、得点だけでなく様々な場面でチームに貢献していました。長谷川選手もそうですが、鬼木監督が辛抱して使ってきたことが実を結びつつあるように思います。

フロンターレにもよく見られることですが、相手陣までボールを運び、攻略しようとしている時に、最前線の選手がフリックパスなどをしてボールを失った時が一番がっかりします。仕留めるプレーだからこそ丁寧に確実なプレーをするべきですし、それで崩せなければやり直しをするべきです。その点で知念選手はシュートの精度を上げる必要はありますが、がっかりするような軽率なプレーはありません。

相手を背負った状態でボールをキープできますし、2得点目のようにサイドに流れてボールを受けることもできます。これだけ前線でボールを収められるのであれば、CFは知念選手をCFの第一候補に考えるのも頷けます。

次の試合

Jリーグ第6節
4月5日(金)19:00 等々力陸上競技場
セレッソ大阪

「勝っているチームのメンバーは変更するべからず」とも言われますが、連戦が始まったなかでどんな選手を使うのか鬼木監督の起用法が楽しみです。

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