J1-16節 サンフレッチェ広島戦 夏場の戦術

ワルンタ01J1リーグ

試合情報

2019年 J1リーグ 第16節

2019年7月31日 19:00KO
エディオンスタジアム広島
サンフレッチェ広島 vs 川崎フロンターレ

試合結果

サンフレッチェ広島 3-2 川崎フロンターレ
得点者
佐々木(4分、広島)
ドウグラス ヴィエイラ(23分、広島)
荒木(52分、広島)
小林(75分、川崎)
ダミアン(78分、川崎)

フロンターレ先発メンバー

1列目 小林
2列目 長谷川 家長 阿部
3列目 下田 守田
4列目 登里 谷口 ジェジエウ 馬渡
GK ソンリョン

フロンターレ交代選手

山村 in、守田 out(46分)
ダミアン in、阿部 out(57分)
車屋 in、登里 out(73分)

戦術に疑問符

はまるはずのないプレス戦術

フロンターレはFC東京との戦いで効果があった前線からのプレスをこの試合でも仕掛けていきました。確かにFC東京戦では上手くはまったプレスでしたが、この試合で同じように前線からプレスをかけることは正しい戦術だったのでしょうか。

FC東京戦の良いイメージが残ってしまったのでしょう。その後チェルシー戦ではプレスははまらないどころかボールを保持すること難しく、先週末の大分トリニータ戦ではプレスがはまらず前半中盤でプレスを諦めざるを得ない状態でした。こうしてみると直近で前線からのプレスが上手くいった試合はFC東京戦だけです。

私がこの試合で前線からプレスをかけない方が良いと考えた理由はいくつかあります。一つ目はスケジュール・体力的に圧倒的に不利であることです。前の試合からフロンターレは中3日、サンフレッチェは中10日でした。二つ目は、7月中旬から暑い日が続いていること、普通に考えてもプレスをかけ続けられるような気象条件ではなかったこと。三つ目はミスマッチが発生するフォーメーションであったこと。広島は3-4-3のフォーメーションで、フロンターレが攻略に苦労している3バックのチームです。4つ目は相手が広島だったことです。大分と比べても守備がしっかりしているチームにプレスをかけても相手がミスする可能性が少ないと思うからです。

そんな状況でしたが、小林選手、長谷川選手を始め、ボールを保持している相手に果敢にプレスをかけるために走り回っていました。

早めの失点で冷静さを失った?

前半4分の失点は防げるものだったと思いますが、それで慌てる必要は全くなかったと思います。残り10分で勝ち越されたのならば前のめりになる必要はありますが、まだ残り85分もある段階で1点ビハインドになったとしても、焦る必要はありません。FC東京戦での成功体験が冷静さを失わせてしまったのでしょうか。はたまた競争が激しくて出場機会を失いつつある選手が走り回らないとポジションをもらえないと考えてしまったのか、いずれにせよ、合理的な判断ができていなかったと思います。

選手達だけが冷静さを失っていた訳ではないと思います。そもそも、プレスがはまらない可能性が高い試合で、プレスをかけるような戦術を採用したベンチも冷静さを欠いていたと思います。しっかりと守れるチームになったのですから、相手ボール時にはブロックを作ってからボールを奪い、攻撃時には急がずボールを失わないように、かつ、相手を動かすように左右にボールを大きく動かすべきだったと思います。

まだまだ試合は続く

得意な局地戦からの脱却

負けてしまったことは残念ですが、まだまだ試合は続きますし、他のチームより技術的に優れている選手が多いフロンターレは、体力的に厳しい夏場では有利に働くことは間違いありません。少しだけ夏仕様に戦い方を変えれば良い結果がついてくると思います。

フロンターレといえば、狭いエリア内でパスを繋ぐことが得意です。これを自陣ゴール前でも、センターライン付近でも、相手ゴール前でも同じようにやることができます。狭いエリアでボールを繋げることは素晴らしいと思いますが、少し単純にプレーしても良いのではないかとも思います。

今シーズンはサイドを変える長いパスが見られるようになったと思いますが、境地戦にこだわりすぎるのを止めて、相手の体力を奪うように早めにサイドを変えるなど、エリアを広げることが良いのではないかと思います。好調を維持する下田選手や山村選手など早めに広くボールを供給できる選手がいますので、彼らに期待をしたいと思います。

センタリングの質が悪すぎる

この試合でダミアン選手の迫力については再確認できました。ゴール前に陣取るダミアン選手にはボールも収まりますので、攻撃の起点になれるはずです。ただ、フロンターレの選手はセンタリングが上手くない。正確性という意味でも、タイミングという意味でも、まだまだ質を上げることはできると思います。現時点でぎりぎり合格点を上げられるのは長谷川選手だけです。チェルシー戦でダミアン選手にの早めのクロスを合わせた知念選手や脇坂選手に期待します。せっかくのダミアン選手を宝の持ち腐れにしないようにしないといけません。

奮闘する選手達

レアンドロダミアン

フロンターレにはない力強さをしてしています。ポストプレーもできますし、空中戦にも強い。ダミアン選手が入団するときから分かっていたことをまだチーム戦術に落とし込めていないことには不満が募ります。ダミアン選手を前線から走り回させても無駄に消耗させるだけです。

長谷川竜也

左サイドの先発の座を確保していたと思われた長谷川選手ですが、ここに来て斉藤選手の活躍の前にポジションを奪われています。そんな逆境を跳ね返そうというプレーを見せてくれました。ダミアン選手の得点を生んだセンタリングは見事でしたが、欲しいのはやはり得点です。

守田英正

久しぶりにボランチでの先発出場でしたが、前半で交代という残念な事になってしまいました。前半に決定的な得点チャンスがありましたが、ゴール正面から放ったシュートはゴールバーを大きく超えてしまいました。調子が悪い選手が得点をきっかけに調子が上向くこともあり、あのシュートを決めていればなぁ、と思います。

次の試合

J1-21節
8月4日(日)19:00 
等々力陸上競技場
松本山雅
まだまだ連戦が始まったばかりですが、フレッシュな選手達が腕を撫して待っているはずです。アウェイの連勝記録は途絶えましたが、ホームでの勝利を続けていきましょう。

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