J1-20節 大分トリニータ戦 作戦変更大成功?

フロンタ01J1リーグ
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試合情報

2019年 J1リーグ 第20節

2019年7月27日 19:00KO
等々力競技場
川崎フロンターレ vs 大分トリニータ

試合結果

川崎フロンターレ 3-1 大分トリニータ
得点者
斉藤(51分、川崎)
阿道(54分、大分)
小林(61分、川崎)
阿部(85分、川崎)

フロンターレ先発メンバー

1列目 小林
2列目 斉藤 中村 阿部
3列目 下田 田中
4列目 車屋 谷口 ジェジエウ 登里
GK ソンリョン

フロンターレ交代選手

守田 in、田中 out(66分)
ダミアン in、小林 out(71分)
家長 in、中村 out(81分)

作戦変更大成功

3バックへの未熟な対応

FC東京戦、チェルシー戦と良い結果が出て調子が上がってきたフロンターレは、この試合で前線からのプレスを選びました。選手達がコメントしているように全くはまらないプレスでしたが、給水タイムを挟んでプレスのかけどころを変えて上手く対応できたということです。

このプレスがはまらなかった理由ですが、フォーメーションのミスマッチによる要因が一番大きいと思います。フロンターレがここ数年課題にしている、3-4-3フォーメーションの相手への対応が上手くできなかったと言えます。

相手の3バックと両ワイドの5人に対して、前線4人でプレッシャーをかけようとしているのですから、上手くはめるのは困難です。ボールとは逆サイドのワイドにはマークをつけずにボールサイドで奪おうとしていたように見えましたが、相手の組み立てにはGKも参加しますので、ますます人数が足りなくなって逆サイドにボールを配球されてしまいました。このような状態を25分以上も放っておいたのは首をかしげざるを得ません。

給水タイム後は上手く戦えたとの評がありますが果たしてそうでしょうか。前の試合から1週間以上も空いて体力的にも比較的余裕のある状態で、ボール支配率でも相手に及ばない試合になるとは思いもしませんでした。最初のプレスで体力を消耗したために、ブロックを作って相手にボールを持たせざるを得なかったのではないかと思います。

相手GKの好セーブもあり前半に得点することはできませんでしたが、後半体力の落ちてきた相手に対して、個人の力の差とチーム力の差で、押し切った試合だったと思います。

次節広島も3-4-3の経験が長い相手です。この試合の経験を活かせるのか見所です。

中央突破の先制点

それにしても先制点には驚かされました。起点は下田選手。下田選手と中村選手のワンツーはダイレクトパスでしたし、そこから下田選手はダイレクトで斉藤選手にスムーズなスルーパス。こんなにシンプルに中央突破を成し遂げたことに感心しました。鬼木監督が常々言っていた、誰が出ても同じサッカーができるようになってきたことを実感した瞬間でした。

それにしても下田選手の活躍ぶりは嬉しい驚きです。なぜもっと試合に起用しなかったのか不思議なほどですが、フロンターレに入団して1年半程度が経過し漸く馴染んできたのでしょう。フロンターレのボランチには優秀な選手が多いですが、下田選手は他の選手より距離感が長いプレーが特徴だと思います。また、自分でドリブルでボールを前に運ぶこともできます。このような下田選手の特徴はとても魅力的に思います。

試合数かける勝ち点2

勝ち点計算

J1リーグも全34節中20節を終えました。フロンターレはスケジュールの関係で19試合を経過したところです。優勝争いに参加するには、(試合数)x(勝ち点2)を維持して中終盤を迎える必要があると考えています。この計算で34試合を終えると、勝ち点68となりますが、後半に調子を上げて1試合あたりの平均勝ち点2以上を獲得することで、最終的に勝ち点70以上になる計算です。

過去3年間の優勝チームと2位のチームの勝ち点は以下のようになっています。2016シーズンは2シーズン制でしたが、ここでは年間勝ち点を表示しています。

2018シーズン 69(フロンターレ)/ 57(サンフレッチェ)
2017シーズン 72(フロンターレ)/ 72(アントラーズ)
2016シーズン 74(レッズ)/72(フロンターレ)

大分戦に勝利したことで漸くこの1試合あたり勝ち点2の基準に到達しました。19試合経過した時点で勝ち点38です。残り15試合で勝ち点34程度獲得すれば、間違いなく優勝を争いに参加できます。もう少しギアを上げて勝ち点を重ねていきましょう。

奮闘する選手達

下田北斗

日本代表歴のあるボランチコンビと成長著しい田中選手がいる中で、今シーズンは出場のチャンスすら危ぶまれた下田選手。現実に前節FC東京戦までは大事な場面で起用されてきませんでした。7月3日の天皇杯明治大学戦で86分の出場を果たしましたが、決して良い出来ではないように見えました。

天皇杯のように先発全員交代チーム、いわゆるBチーム、では良いプレーを見せられなくても、いつもの先発メンバーであるAチームに加えてプレーさせる方が、新しいメンバーの力が発揮しやすいのではないでしょうか。上手い選手達に囲まれて自分の力をいつも以上に発揮でき、成長速度も速くなるということです。

斉藤選手も同じように思います。時間はかかりましたが入団2年目の選手たちが輝き始めました。

谷口彰悟

ワールドチャレンジから刺激を受けたのでしょう。最前線への長い縦パスをズバッと入れてきました。ショートパスでも魅せました。試合開始早々の3分のダイレクトパス3連発は谷口選手にしかできないでしょう。同一チーム4年連続受賞の最有力はこのCBで異論はありません。

田中碧

攻撃への参加、押し上げのプレーは悪くなかったと思います。スペースを見つけてボールを受け、上手く配球できていました。ただし、体が思い印象を受けました。前半早々から相手を追いかける姿にスピードが感じられませんでした。途中交代もやむなしです。

テレビ放送のハーフタイムに田中選手の特集コーナーが放映されていました。昨年初出場、初ゴールの頃から比較しても、体つきが一回りも二回りの太くなっているようです。筋力をつけることを優先しすぎて、スピードが落ちることは、ある時期谷口選手も経験した記憶があります。筋力アップとスピードアップはバランスを考えないといけません。

それに加えて、試合体力の問題も感じます。90分通して出場した機会の少ない選手は、なかなか90分もたないことがあります。昨シーズンの田中選手は後半バテバテでしたが、今シーズンに入って1試合なんとか足も攣らないでプレーすることができていました。ただ今シーズンは連続試合出場中です。年間を通してコンスタントに試合に出場した経験がない田中選手には、疲労が抜けにくくなっている筈です。

守田英正

途中出場でしたが、昨年の良いプレーをしていた面影は見られませんでした。視野が狭くなっているように思います。近い味方とのパスが多く、味方が窮屈になるようなパスが多いと感じられました。調子が上がってくるまでにもう少し時間がかかるような気がします。フロンターレの激しいボランチ競争に揉まれて、もう一皮むけた姿を見せて欲しいと思います。

次の試合

J1-16節
7月31日(水)19:00 
エディオンスタジアム広島
サンフレッチェ広島
他のチームより1試合消化が遅いフロンターレは、この暑い時期にミッドウィークの試合が組まれました。相手は中10日で休養十分ですが、中3日のフロンターレは選手層の厚さを見せられるのでしょうか。

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