J1-27節 ヴィッセル神戸戦 前に進むしかない

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試合情報

2019年 J1リーグ 第27節

2019年9月28日(土) 17:00 KO
等々力陸上競技場
川崎フロンターレ vs ヴィッセル神戸

試合結果

川崎フロンターレ 1-2 ヴィッセル神戸
得点者
ビジャ(44分、神戸)
大崎(70分、神戸)
長谷川(90+1分、川崎)

フロンターレ先発メンバー

1列目 小林
2列目 阿部 中村 家長
3列目 下田 田中
4列目 登里 車屋 谷口 守田
GK 新井

フロンターレ交代選手

脇坂 in、下田 out(54分)
長谷川 in、阿部 out(68分)
ダミアン in、田中 out(75分)

先発メンバーが監督の考えを表す

先発メンバー

まずは先発メンバーに触れたいと思います。残念に思ったのはこの日の先発メンバーに今シーズン加入した選手が一人もいなかったことです。新メンバーが怪我をしていたわけでもありません。ダミアン選手も馬渡選手も山村選手もベンチにいました。体調に問題があったわけではないでしょう。新しい選手がフィットするのに時間がかかると自他共に認めるフロンターレですが、後半戦のかつ、調子が上がらない状態のチームの先発に新しい選手達が起用されない状態にショックを受けました。

先発メンバーには本来とは異なるポジションに起用されていた選手もいました。車屋選手のCB、守田選手の右SBです。車屋選手は左SBでここ数試合ひと皮むけたように積極的に前に侵入するようになり、それが左サイドを活性化させ、天皇杯では得点まで上げています。その好調な車屋選手をSBから外してしまいました。

右SBに起用された守田選手はそつなく務めていましたが、攻撃時相手に与える怖さがありません。守備の1対1では勝負になるものの攻撃の1対1で相手を抜くことが得意な選手ではありません。スピードを活かしたサイド突破など期待できるわけもなく、右サイドではパスを回しながらボールを支配しまったりと攻めるしかなくなりました。

チームが調子を落としている時の打開策として、鬼木監督はチーム戦術を深く理解している選手を起用しがちです。ベテランや以前から在籍している選手を起用することを見て、シーズン前の強化策に失敗したとの意見もあるでしょう。確かに外国人選手は見極めが難しいと思います。しかし、国内の他のチームからの移籍に関しては監督の意向も強く反映されている筈です。いつまでベンチに置いておくつもりなのでしょうか。

前半の内容は悪くないが悪い時間帯に失点

試合開始直後こそ相手の圧力に押し込まれた時間もありましたが、10分を経過するあたりから押し返すことができていました。相手ゴールに迫ることもできていましたし、ミドルシュートを狙う意識も良く、このままじっと我慢をして前半戦を終えて後半に勝負すれば良いのだと思っていました。ところがまたまた悪い時間帯に失点です。今シーズンはこれが修正できません。

この失点はボールを繋ぐこと大事にしている神戸のようなチームでも、前線の2人だけで点が取れることを証明したシーンでした。ビジャ選手のシュート技術はさすがです。決して簡単ではないシュートだと思いますが難なく決めてしまいました。

こういうきれいなカウンター攻撃のシーンを見るとフロンターレの攻撃のバリエーションの少なさを嘆きたくなります。と思いながらも思い出しました。そういえばフロンターレにも今シーズンカウンターからの得点があったことを。ルヴァンカップのホーム名古屋戦でダミアン選手と脇坂選手のカウンターです。しかし、2人ともこの試合の先発メンバーには入っていません。

後の祭り

後半の失点シーンの守備もお粗末でした。映像を貼り付けておきます。センタリングをはじき返した後にペナルティエリア内に人数は充分に残っていたにもかかわらず、ボールとは逆のサイドの相手を余らせてしまう状態です。多くの選手がボールを見てしまいマークを確認していません。また、守備は自分の担当ではないとでも思っているのか、相手のマークに戻ろうとしない選手もいます。

最終ラインの選手達だけの問題ではないと思います。人数が足りているのに相手をフリーにしてしまうのは、チームとして守備の基本がなっていないということです。

【公式】ハイライト:川崎フロンターレvsヴィッセル神戸 明治安田生命J1リーグ 第27節 2019/9/28

2失点を喫してからは神戸のペースになったと思います。最終盤での反撃もありましたが、試合が決まった後の祭です。前週の天皇杯で同じ神戸に0-3から2-3に追い上げ、次の試合に繋がったとか、この試合も0-2から1-2に追い上げて次ぎに繋がるとか言っているようでは情けないことこの上ありません。最後まで諦めずによく追い上げたなんて感情は全くありません。先行されては逆転が難しいチームが今のフロンターレです。試合運びのまずさがはっきりとした試合でした。

これからの戦い

優勝の可能性は極めて低くなった

これでJ1優勝の可能性は極めて低くなりました。2017、2018シーズンは上位にいたチームが落ちて来ましたが、今シーズン現時点で上位に4チームもいます。残り7試合でこの4チームがすべて調子を落とすことはさすがに考えにくいでしょう。

ACL出場権という目標もあるでしょうが、今シーズン後はチームの再建をしなければならないと思いますので、2月からACLのプレーオフに出場するよりはしっかりとキャンプを行うことが優先です。力がないのにACLに出場などしない方が良いというのが私の考えです。

天皇杯も敗退しましたので元日までサッカーをやる必要もありません。サポーターとしては試合が見られない期間が長くなり寂しい限りですが、選手達はしっかりと体を休め、リフレッシュして来シーズンに備えることができるチャンスです。

今後の戦い

前回のブログで書きましたが、チームは来シーズンへの準備をしっかりと進めていることと思います。2016シーズンは天皇杯の決勝まで進出し、2017、2018の2年間はリーグ最終盤まで優勝争いと行うなど、チームはそのシーズンの戦いに集中しなければならなかった3年間でした。しかし今シーズンは来シーズンのチーム作りに集中できる環境になりました。

ルヴァンカップでは優勝を目指した戦いをしていくとは思いますが、J1リーグでどのような戦いを見せてくれるのか興味深く見守りたいと思います。この神戸戦の先発メンバーのように昨シーズンのメンバーではないかと見間違えるような選手起用はいただけません。

百歩譲って昨年と同じメンバーを起用するにしても、新しい可能性を感じさせてくれるような戦い方を見せてくれないようでは来シーズンに期待が持てません。現在の選手達のみならず、監督・コーチ陣も含めこれまでの戦い方ではいけないということを感じて、試合の臨んでもらいたいと思います。

後戻りではなく前進あるのみ

これまではチームの調子が落ちると、「止める・蹴る」の重要性を再確認し、しっかりとパスを繋ぐこと、パスを出したら動いて次のパスを受けることをトレーニングからやり直す、などここ数年のフロンターレサッカースタイルの基本に戻るような言動がありました。もちろんそれらは大切なことだとは思いますが、「止める・蹴る」の技術を上げるだけでは試合に勝てなくなってきているのも事実です。

フロンターレと同様にボールを繋ぎ支配率を上げることを指向している神戸や名古屋のようなチームには対してフロンターレはゲームを支配できずに苦戦し、また、一方でフロンターレ対策として引きこもりをしてくるチームを崩せない現在の状況を打開するには新しい考えが必要で、新しい戦い方に向けて舵を切る必要があります。

過去の栄光にすがりたい気持ちも分かりますが、以前の監督と呼び戻すとか、退団した選手と再契約を目指すとか、そんなことには目もくれないでもらいたい。能力の高い選手達も多く在籍していますし、有望な若手も育っています。新しい選手を獲得することも必要でしょう。新たなフロンターレを作っていくには前進しかないのです。

奮闘する選手達

田中碧

前半から良いプレーを見せていました。イニエスタ選手とのマッチアップは楽しめました。プレー全体に力強さが増してきているように思います。1失点目のきっかけと言われているようですが、あの失点は彼の責任ではありません。それよりも2失点目の大崎選手のマークは最後までついていって欲しかった。すべてのプレーが田中選手の糧となっているはずです。どんどん試合に出してもらいたい。

守田英正

慣れないポジションでの試合でした。ボールを持ちすぎていましたが、本人の責任と言うより周りの選手がボールを受けに来ないことが問題だと思います。せっかくここ数試合ボランチで良いプレーを見せ始めていたのに、慣れないポジションに起用された結果、調子を崩さなければよいのですが。

次の試合

J1-第28節
10月6日(日)19:00 
BMWスタジアム
ベルマーレ湘南
監督不在の湘南ですが、苦手としている走るチームです。しかし、9日(水)にルヴァンカップ鹿島戦を控えているのになんで日曜日開催なんでしょうか。監督不在のチームに負けるようでは、フロンターレも監督がいないも同然ということにもなりかねません。

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