J1-28節 湘南ベルマーレ戦 複雑な想いで見る試合

フロンタ01J1リーグ

試合情報

2019年 J1リーグ 第28節

2019年10月6日(日) 19:00 KO
Shonan BMW スタジアム平塚
湘南ベルマーレ vs 川崎フロンターレ

試合結果

湘南ベルマーレ 0-5 川崎フロンターレ
得点者
オウンゴール(15分、川崎)
中村(21分、川崎)
阿部(26分、川崎)
小林(35分、川崎)
長谷川(81分、川崎)

フロンターレ先発メンバー

1列目 小林
2列目 阿部 中村 家長
3列目 下田 田中
4列目 登里 車屋 谷口 守田
GK 新井

フロンターレ交代選手

脇坂 in、家長 out(64分)
長谷川 in、中村 out(70分)
馬渡 in、登里 out(81分)

複雑な想いで見る試合

湘南ベルマーレ

最初にこれに触れない訳にはいかないと思います。ご存じのように試合の2日前にJリーグから、チョウ監督のパワハラ行為に対する調査報告書についての記者会見が行われました。結果としてはパワハラ行為があったとの判定となり、チョウ監督の公式試合5試合出場資格停止を含め、クラブにも処分が科されました。2014年に当時フロンターレ所属の大久保嘉人選手がスポンサーの看板を蹴って2試合出場停止処分を受けたのに比較するととても軽い処分だと思います。

湘南ベルマーレの調査結果について:Jリーグ.jp
2019年10月4日(金)13:30~16:00登壇:Jリーグチェアマン 村井 満芝・田中経営法律事務所 芝 昭彦 弁護...

そんな記者会見もあり、湘南の選手達のプレーを見ていて平常心ではいられませんでした。試合開始直後からファウルも多く、家長選手や登里選手への厳しいタックルを見ては、こういうプレーをしなければハーフタイムに監督から叱咤を受け、場合によっては報告書にあるように、「おまえは癌だ、ここから出て行け」ということが起きるのか、などと想像してしまいました。

試合序盤は選手達の気合いが入っていたように感じられましたが、チームとしての組織的な動きはほとんど見られずばらばらな感じで、失点後は全く試合にならなかったと感じます。驚くべき事にクラブはチョウ監督に指揮を執るように要請したとの報道がありましたが、チョウ監督が辞退し新監督を迎えることになったようです。

湘南のスタイルは見る人を引きつけるものがあり、Jリーグの中でも極めて特色のあるチームだったと思いますが、そのチーム作りの裏側にそのような監督の行為があったことは残念です。クラブとしてもロッカールームの様子をDVDで売り出していましたが、問題となったロッカールームでの行為についても録画があっただろうと想像できます。クラブがそんな行為を止められなかったことは監督と同罪、いや、選手やスタッフを救えなかったという意味においては、それ以上の罪があると思います。

8ヶ月経過して同じメンバー

試合の前日に報道されていた予想先発メンバーを見て嫌な気持ちはしていましたが、前節神戸戦と同じメンバーでスタートしました。新しいメンバーを迎えてキャンプを始めたのが、1月16日でした。そこから8ヶ月以上経過して、新しいメンバーを起用することなく、元のメンバーに戻らざるを得なかったことにこの8ヶ月間何をしていたのかと思います。

試合を見た後の想いも複雑で、このメンバーでこの内容の試合ができるなら、なぜもっと早い時期からその力を発揮させられなかったのか、新しい選手が加入してチームを作っていく過程に問題があったのでしょう。

暫くはこのメンバーを軸に試合に臨むのだろうと思いますが、前年からの進歩なく優勝できるほどリーグ制覇は容易ではないと思います。試合の中で上手くいかないと前線にダミアン選手と長谷川選手を投入するいつものパターンでどこまで行けるのか、今シーズンはそんなシーンをこれからも見ることになりそうです。

前進する力

縦パス

素早く前に進む意識が出てきました。フロンターレの攻撃が停滞するパターンは最終ラインとボランチがボールを握りすぎてしまうことです。大島選手が不在で現ボランチの選手の特色がボール支配することではないので、停滞することが少なくなったのではないかと感じています。ただ、縦に入れたパスが通るか否かは相手の対応にもよるので、一概には縦パスの精度が上がったとは言えないでしょう。

相手にカットされることがあったとしても縦パスを入れ続けなければ相手を崩すことはできません。失敗を恐れず、また、カットされた場合の備えをしつつ縦パスを入れ続けることができるのか、これからも注目です。

両サイドからの突破

右サイドで起用された家長選手。いつものポジションですが、普段はポジションを気にせず右へ左へポジションを変えながらプレーします。この試合ではそれほどポジションを変えずに意識的に右サイドでのプレーを多くしたように思いました。それもボールを受けたらそこで落ち着くのではなく、前への突破やパスを第一選択肢としてプレーしているようでした。後ろが守田選手で守備の心配をせずに攻撃に突進したということでしょう。このぐらいはいつもやってくれる選手だと思っていましたが、漸く期待に応えるプレーをしてくれました。

右サイドの家長選手がライン際のプレーを増やしたのとは異なり、左サイドの阿部選手は中に絞って、上手い位置でボールを引き出すことに成功していました。外側に空くエリアは登里選手が上がっていって埋めます。パフォーマンス的はまだまだ上がると思いますが、登里選手が戻ってきたことは大きいと感じます。

奮闘する選手達

車屋紳太郎

絶好調と言って良いでしょう。ここ数試合SBとしての車屋選手のプレーを高く評価してきましたが、CBでも縦にズバッとパスを入れて攻撃を組み立てていました。一方的な試合で守備に押し込まれる機会が少なかったこともあり、守備の破綻は見られませんでしたが、次のルヴァンカップ鹿島戦でCBとしての評価が決まると思います。

脇坂泰斗

この試合でも中央で存在感を示していました。他の選手とはシュートエリアの感覚が違ういます。中央でボールを持つとペナルティーエリアの外からでも確実にゴールマウスにシュートを打ち込みます。ゴールマウスに飛ばす能力はとても高い。いつものように言いますが、とにかく試合に使い続けて欲しい選手です。

阿部浩之

いつも高いレベルでプレーをするので余りここで取り上げることのない阿部選手。この試合では良いポジションを取り続けていました。上手くボールを引き出し、相手を崩すパスや自ら得点も決めて大活躍。頼りになる選手です。

次の試合

ルヴァンカップ 準決勝 第1戦
10月9日(水)19:00 
等々力陸上競技場
鹿島アントラーズ
現在の力を測るには一番良い相手が鹿島です。怪我人が多い鹿島ですがそんなことを感じさせずに勝ち星を積み重ねています。湘南戦のパフォーマンスが偶然でなく本物であることを証明してもらいましょう。

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