川崎フロンターレ 2019シーズン勝手に10大ニュース【4位】いよいよ危ないフロンターレの経営?

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【4位】いよいよ危ないフロンターレの経営?

DAZNマネーを獲得できなかった?

Jリーグ各チームの経営状況は毎年春〜夏にJリーグより公表されます。2019年は5月24日に公表されました。このブログでもフロンターレの経営内容を見て感じた懸念を書いています。

川崎フロンターレ 2018シーズン経営状況開示
2019年1月期の川崎フロンターレの経営情報が開示されました。順調に営業収入は伸びていますが、よく見ると決して諸手を挙げて喜べる状況ではないと言えます。果たして問題はどこにあるのでしょう。

川崎フロンターレ勝手に10大ニュースの第4位は「いよいよ危ないフロンターレの経営?」です。

2019シーズンをJ1リーグ4位で終了したフロンターレ。2連覇を遂げたときには、それぞれ15.5億円、合計31億円の理念強化配分金を獲得しました。いわゆるDAZNマネーと呼ばれているものです。

表題には「DAZNマネーを獲得できなかった?」と書きましたが、実はJ1リーグ4位にも理念強化配分金があり、今シーズンのフロンターレは1.8億円を獲得しています(受け取りは2020年)。しかし、優勝チームに与えられる総額15.5億円からは14億円近く減少することになり、それが経営に大きく影響を与えるのは確実です。

フロンターレは経営上手なチームとの評価は本当か

2019年5月に各チームの経営状況が公表された時にフロンターレは経営上手なチームであるとの評価が見られました。累積債務に陥るチームや単年で赤字になってしまうチームもあるので、黒字経営を続けているフロンターレが評価されたのでしょう。

しかし、2019年の経営内容を見れば、収入増は理念強化配分金バブルであることが明らかで、この規模で経営を続けていくためにはJ1リーグで良い成績をあげ続けなければならないということは、過去のブログで述べたとおりです。

そして、2019シーズンはJ1リーグ4位という結果に終わり、獲得した賞金や理念強化配分金が大きく減少します。拡大基調の経営から方針転換しなければならない状態になっています。

日本におけるサッカーの賞金

日本サッカー界の賞金

日本のサッカー界で獲得できる賞金を調べてみました。J1リーグ、ルヴァンカップ、天皇杯、Xerox Super Cup。これに加えてACLでも賞金があります。

J1リーグ

4位に終わった2019シーズンです。4位のフロンターレに賞金はありませんが、理念強化配分金はもらえます。

賞金

  • 1位 3.0億円
  • 2位 1.2億円
  • 3位 0.6億円

理念強化配分金

  • 1位 15.5億円(3年分割)
  • 2位   7.0億円(3年分割)
  • 3位   3.5億円(2年分割)
  • 4位     1.8億円(単年)

J1チーム均等配分金

  • 全J1チーム 3.5億円

ルヴァンカップ

2019年フロンターレはルヴァンカップに優勝した結果1.5億円を獲得しました。これは経営的に大きいと思います。

賞金

  • 優勝 1.5億円
  • 2位  0.5億円
  • 3位  0.2億円(2チーム)

天皇杯

もちろん天皇杯にも賞金はあります。試合に勝利すると、準備金として数百万円が支払われるようです。2019シーズンのフロンターレは賞金はありません。準備金は受け取っているはずです。

賞金

  • 優勝 1.5億円
  • 2位  0.5億円
  • 3位  0.2億円(2チーム)

Xerox Super Cup

1試合だけの大会ですが、Xerox Super Cupにも賞金がでます。2019シーズンに優勝したフロンターレは優勝賞金を獲得しています。

賞金

  • 優勝  0.3億円
  • 準優勝 0.2億円

フロンターレが獲得した賞金一覧

フロンターレが獲得した賞金を表にしてみました。J1優勝時に獲得した理念強化配分金は優勝した翌年から3年分割で支払われます。理念強化配分金以外の賞金がいつ支払われるのか正確な情報はありませんが、決勝戦の年に支払われると想定しています。

「-D」印がついているのが、理念強化配分金です。それ以外は賞金になります。

単位:億円201720182019202020212022
天皇杯2位0.5     
ルヴァン2位0.5     
Jリーグ優勝3.510.0 -d4.0 -d1.5 -d  
Xerox 準優勝 0.2    
Jリーグ優勝 3.510.0 -d4.0 -d1.5 -d 
Xerox優勝  0.3   
ルヴァン優勝  1.5   
Jリーグ4位   1.5 -d  
合計4.513.715.87.01.50.0

2020年の賞金は今のところ7.0億円です。2019年の15.8億円から9億円近く減少しています。カップ戦で良い成績をあげれば増えますが、とても15.8億円には到達しません。成績不振が続くようであれば2021年は1.5億円です。相当経費削減をしなければならなくなります。

収入増へ対策始まる

収入項目の確認

収入項目の中身は経営に触れたのブログで詳しく書きましたが、6項目あります。

川崎フロンターレ 2018シーズン経営状況開示
2019年1月期の川崎フロンターレの経営情報が開示されました。順調に営業収入は伸びていますが、よく見ると決して諸手を挙げて喜べる状況ではないと言えます。果たして問題はどこにあるのでしょう。

収入項目(かっこ内は2019年1月度の収入金額、単位:百万円)

  • 広告料収入(1,478)
  • 入場料収入(975)
  • Jリーグ配分金(1,416)
  • アカデミー関連収入(196)
  • 物販収入(869)
  • その他収入(1,140)

広告料収入

2017年にJ1リーグ優勝したにも係わらず何故か2018年の広告料収入は減少しています。優勝して広告価値が上がったと思っていたのですがそんなに簡単な話ではないようです。2018年にも優勝していますが、2019年の広告料収入はどうなったのでしょうか。結果は2020年5月頃に経営情報として公表されるはずです。

これがまたも減少しているようであれば、経営陣に相当問題があると言わざるを得ません。結果を待ちましょう。

入場料収入

入場料収入は、入場者数を見ることである程度予想できます。以下にフロンターレのJ1リーグのホームゲームの入場者数の推移です。

 2017年2018年2019年
J1リーグ観客数375,910人394,709人395,619人

J1リーグのホームゲームは17試合ですので、2019年の1試合平均入場者人数は、23,271人になります。2018年より総数で1,000人程度しか増加しておらず、ほぼ毎試合満員で飽和状態と考えて良いでしょう。

ただ、2019年は割引率の高いシーズンチケットが相当数売れたようですので、総観客数は1,000人程度増えてはいますが、入場料収入は減っていると予想しています。

フロンターレは2020年のシーズンチケットを値上げすることを発表しました。消費税の増加分を除けば、約3%の値上げとなっています。毎試合満員にしても入場料収入は3%程度の増収です。収容人数を増やさない限り頭打ちです。

物販収入

物販収入はフロンターレのアイデア次第で増収の可能性があると思います。しかし、優勝記念グッズの販売で大幅に売り上げが増えたであろう2017、2018シーズンオフに比べると、2019シーズンオフのグッズ売り上げは減少に転じるのではないかと思います。

いろいろと工夫はしているように思いますが、良い成績があってこそグッズ売り上げが増えると思うと、増収傾向を続けるのは簡単ではないかもしれません

その他収入

Jリーグによると、その他収入には賞金、移籍金、施設運営収入などが入ると説明されています。2018年1月期には大幅に増えていました。2020年5月頃に公表される2019年1月期では、J1優勝賞金3.5億円が対象になりますので、それなりの金額にはなるでしょう。

また、施設運営収入に富士通スタジアム川崎(旧川崎球場)が含まれるのか不明です。そういえば、川崎市より生田浄水場用地有効利用に関する土地の貸付けを受けることになりましたので、将来はこの運営に関する収入もここに入るのではないかと思います。

生田浄水場用地の有効利用に関する協定締結のお知らせ(フロンターレHP外部リンク)

経費削減に注力するのでは寂しい

2020年5月頃に公表される経営情報を見ないと確認はできませんが、フロンターレの収入は2019年1月期がピークになる可能性がとても高いと考えています。

株式会社川崎フロンターレとしては、収入の減少にともない、支出も減らさないといけないのでしょう。シーズンチケットの特典にも影響がでているように思いますし、選手獲得についても、実績のある選手の獲得は少なく、3月に卒業を向かえる大学生や高校生の獲得が中心になっています。

DAZNマネーはバブルと諦め、小さくなる方向に考えが進むのは止む得ないのかもしれません。しかし、当然ながら収入増の努力は必要です。短期的には広告料収入を増やすことを考え、中長期的には等々力陸上競技場の収容人数を増やすことが最優先でしょう。もちろん良い成績を上げれば懐が潤うのはいうまでもありません。

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