2020 J1-04節 柏レイソル戦 「ハイブリッドフロンターレの始まり」

試合情報

2020年 J1リーグ 第4節

2020年7月11日(土)19:03 KO

等々力陸上競技場

川崎フロンターレ vs 柏レイソル

試合結果

川崎フロンターレ 3 – 1 柏レイソル

得点者

  • 家長(40分、川崎)
  • 家長(42分、川崎)
  • ダミアン(52分、川崎)
  • 呉屋(56分、柏)

フロンターレ先発メンバー

長谷川 ダミアン 家長

下田 守田 脇坂

車屋 谷口 ジェジエウ 山根

ソンリョン

フロンターレ交代選手

  • 登里 in、ジェジエウ out(16分)
  • 大島 in、脇坂 out(61分)
  • 旗手 in、家長 out(61分)
  • 斎藤 in、長谷川 out(86分)
  • 宮代 in、ダミアン out(86分)

ハイブリッドフロンターレの始まり

再開後3連勝

再開後鹿島、FC東京、柏を相手に3連勝を飾りました。いつもなら緊張して観戦しなくてはいけない相手に早々と前半から複数得点をあげて、安心して見ることができました。

調子のよい理由はいろいろとあると思います。

  • 選手の気持ちの面でのモチベーションをあげるのが得意な鬼木監督が選手に魔法をかけた
  • 中村選手、小林選手を欠くなかで、他の選手が自分がやらなければとの気持ちが強くなった
  • 優勝の味を知っている選手が、もう一度優勝したいと強く思うようになった

いずれにせよ、危なげのない試合運びの末の3連勝には選手の力強さを感じます。

セットプレーの得点

数年前までフロンターレのセットプレーといえば、点が入る気配すら感じないことがほとんどでした。前監督がセットプレーの練習はしていないのではないかとの噂が流れるほどひどい時代でした。

それが今シーズンは4試合9得点中3得点がCKからの得点です。試合後の選手のコメントを見ても、CK攻撃時のスカウティングがうまくいっているようです。信じられないような進化です。

脇坂選手、大島選手、下田選手と良いキッカーがそろっています。これまで中村選手や家長選手のベテラン勢にお任せすることも多かったと思いますが、漸く適材適所で選手が活躍するようになってきました。

ハイブリッドフロンターレ

この試合では、ところどころ昨シーズンまでのフロンターレの姿が見えました。最終ラインからセンターラインを越えるぐらいまでは、時間をかけずにボールを運びましたが、それ以降はボールのコントロールをうまくやりながら、ゆっくりと攻撃をするシーンが出てきました。

以前このブログで、サイドアタッカーのポジションを任されている家長選手が中に入るようになったら心配だ、という趣旨のことを書きましたが、この試合ではそのシーンが多く見られました。先発選手が2人交代した中盤の組み立てに物足りなさを感じて自分も参加したくなったのでは、と心配して見ていました。しかし中にいたことから2得点目をあげ、結果オーライとなりました。

私は良い結果を残したこの試合の後でも、家長選手は中に入らずに外で張っていてほしいと思っていますが、そんな外野の雑言すら黙らせるような大活躍でした。常々鬼木監督から得点を要求されている家長選手が得点数を稼ぐことができるのか今シーズンの注目点の一つです。

相手をボールが追い越して素早く攻め入る早い攻撃、ボールをコントロールしながら、ゆっくりと隙を見つけながら攻める遅い攻撃、それにスカウティングがうまくいき得点が増えているセットプレー。この3つで得点を量産できれば怖いものなしでしょう。幅広い攻撃で手詰まり感がないフロンターレ、ハイブリッドフロンターレの誕生でしょうか。

中盤の充実なるか

中盤のメンバー構成

4-3-3フォーメーションで戦っているフロンターレの中盤はインサイドハーフが2名、アンカーが1名になっています。昨シーズンまでの4-2-3-1ではトップ下2名、ボランチ1名でした。今シーズン試合に出ているフロンターレの中盤の選手層をみると、ボランチを主戦場としてプレーしてきた選手が多く、攻撃的なトップ下を務めてきた選手が少ないことがわかります。

  • ボランチ出身者:大島、下田、守田、田中、
  • トップ下出身者:脇坂(中村選手が加わると予想)

旗手選手が起用される場面もありますが、基本的には右サイドアタッカーが本職とみています。

ボランチ出身者のインサイドハーフ

ボランチ出身のインサイドハーフががどれだけ攻撃シーンに参加できるかに注目しています。試合後のコメントなどを見ると大島選手も下田選手も得点に絡む、前でプレーする、FWを孤立させないようにプレーするなど、攻撃についてのコメントが聞こえてきます。

大島選手は第3節で先制点をあげました。そのシーン以外にもペナルティエリア内に侵入することも多く、得点に関与することを自覚していることがわかるプレーぶりです。下田選手はこの試合が今シーズン初めての先発でしたが、ペナルティエリア内にドリブルで侵入したり、ダミアン選手の近くでシュートを打ちやすいようなスルーパスを出したり、こちらも攻撃への関与を強めようとしています。

フォーメーションをより攻撃的に4-3-3にしたにも関わらず、シーズン前にインサイドハーフとして適しており得点力もある阿部選手が名古屋に移籍してしまい、そのちぐはぐ感は否めませんでしたが、大島選手、下田選手のプレーを見て阿部選手の穴を十分埋めることができると思うようになりました。

奮闘する選手達

下田北斗

レベルの高い選手であることは昨シーズンまでのプレーで十分に証明してきていましたが、この試合ではさらに高いパフォーマンスを見せてくれました。正確な中長距離のパスや運動量の多さに加えて、攻撃面でも貢献できることを示してくれました。ベンチに置いておくにはもったいないぐらいの選手といえます。

齋藤学

すっかり左サイドアタッカーの控えに甘んじることになっている斎藤選手。応援番組などでは、ただ前に向かってドリブルすること以外のプレーにも目覚めたというようなコメントもありました。今シーズンのフロンターレのサイドのポジションはサイドラン沿いを切り裂いていくプレーが求められています。本来のドリブル突破を見せてくれるのはいつになるのでしょうか。

チョンソンリョン

昨シーズンの最後はポジションを譲ることも多かったソンリョン選手。キックの精度が上がったような気がするのは私だけでしょうか。DFから戻されたパスを安定的にダイレクトに味方につなげるようになってきました。

山根視来

そろそろ守備もしっかりやらないと、相手から集中的に狙われそうな気がします。あんなに簡単にセンタリングをあげさせてはいけません。攻撃面の良さは披露していますので、守備でも魅せてくれるように期待しています。

次の試合

J1-第5節

7月18日(土)18:00 KO

ニッパツ三ツ沢球技場

横浜FC

横浜FCの活きの良いFWに自由にプレーをさせないことが重要です。しっかり勝利してJ1の王者の貫禄を見せてやりましょう。