2020 J1-06節 ベガルタ仙台戦 「今度こそ試合の流れを変えたのは」

試合情報

2020年 J1リーグ 第6節

7月22日(水)19:33

ユアテックスタジアム仙台

ベガルタ仙台 vs 川崎フロンターレ

試合結果

ベガルタ仙台 2 – 3 川崎フロンターレ

得点者

  • 長沢(30分、仙台)
  • 道渕(38分、仙台)
  • 小林(58分、川崎)
  • 山根(59分、川崎)
  • 小林(68分、川崎)

フロンターレ先発メンバー

長谷川 ダミアン 家長 

大島 田中 脇坂

登里 車屋 谷口 山根

GK ソンリョン

フロンターレ交代選手

  • 三笘 in、長谷川 out(45分)
  • 旗手 in、脇坂 out(46分)
  • 小林 in、ダミアン out(46分)
  • 下田 in、大島 out(84分)
  • 守田 in、家長 out(88分)

前半0-2

ミスから失点

すっかり引きこもりの仙台に対してボールをコントロールしながらチャンスを作っていましたが、得点することができずにいるうちに、ミスが絡んで前半に2失点をしてしままいました。これまでもよく見た負け試合のパターンです。

1失点目は脇坂選手のパスミスから始まりました。自陣で相手のプレッシャーの厳しくない場面でパスを引っかけられてしまいました。脇坂選手らしからぬ技術的なミスでした。今シーズン脇坂選手はルヴァン杯も含め全試合先発出場を果たしています。多少の疲れが出てきているのでしょうか。得意のミドルシュートもわずかにゴール枠を外れることも目立ちます。良いプレーはできていますが、自身では納得できないプレー内容と結果なのかもしれません。イライラしているようにも見えました。

2失点目はカウンターからでした。急いで戻った選手が相手の攻撃を遅らせたにも関わらず、その後ミドルシュートを決められてしまいました。相手選手にボールが渡った時に田中選手が素早く詰めていれば防げた可能性が高かったと思います。前節のブログで田中選手をほめちぎりましたが皮肉な結果になってしまいました。それでも試合後のコメントで自分のミスを反省していますので、成長の糧となることを期待します。

焦れないで辛抱を

最初に失点シーンについて触れましたが、もちろん前半にも得点チャンスはありました。ただ、しっかり守りを固めてきた仙台に対して早い攻撃を仕掛ける時間やスペースがない分、昨シーズンまでのようなボール回しが中心になっていました。試合を支配しながらも得点できないときに、焦れないでプレーすることは以前からの課題です。

当たり前のことですが、攻撃を繰り返すことができれば得点を重ね、勝利につながりますし、焦れて失点を重ねれば敗戦につながります。早い時間帯に得点することが多い今シーズンでも、試合が動かない状態になった時にどれだけ辛抱できるのか、失点をせずに試合を支配し続けることが重要です。

試合の流れを変えたのは

鬼木監督

前半で複数点差をつけられてしまった試合で監督がハーフタイムに選手にかける言葉としては「まず1点返そう」という言葉が普通のように思います。ところが、この試合のハーフタイムに鬼木監督は、「後半に3点取って逆転するぞ」と選手を送り出しました。選手たちを信じているからこそのコメントだと思いますが、なんとも強気なことです。

交代枠が上限5人の特別ルールができる前のJ1-1節の鳥栖戦で、鬼木監督は得点できずにいた前線の3人を、交代枠をすべて使って全員途中交代させています。開幕戦は6人のFW(長谷川、ダミアン、家長、三笘、小林、旗手)が試合に投入されましたが、1点も取ることができませんでした。この試合でFW勢はゴールをあげなければ容赦なく交代させられると感じたことでしょう。

その後4か月以上の中断期間があり、再開後はその6人中4名で12得点を挙げています。鬼木監督の得点へのこだわりが選手たちにも浸透してきたのではないかと感じています。

今度こそ交代メンバーが試合の流れを変えた

前節の横浜FC戦も途中で追いつかれる難しい時間帯がありました。二つのPKで一気に相手を突き放しましたが、微妙な判定もあり、交代選手たちの力が薄まってしまったように思いました。

この試合では前半で0‐2をリードを許した状態で、後半最初から小林選手と旗手選手の2人が投入されました。前半の最後にけがの交代で投入された三笘選手と合わせ3人が後半のスタートからプレーすることになりました。

交代選手が試合の流れを変えられるか緊張感をもって見ていましたが、早い時間に1点取れたのが大きかったと思います。この得点は見事な早い攻撃だったと思います。CBのボール回しに、田中選手と入れ替わった大島選手がボールをうけ、家長選手、山根選手、旗手選手とあっという間にセンタリングまでつないでいきました。これを小林選手がヘディングで小林選手が決めましたが、仙台の最前線の守備2人の裏で大島選手がボールを受けた時点から、すべての面で仙台の守備が遅れていたように思います。

2点目は見事なコンビネーションでした。前に強い山根選手がパスカットしてゴール前まで運び小林選手とのワンツーですり抜けてボールをゴールに流し込みました。どちらも小林選手の落ち着きぶりに感心しました。ヘディングシュートも慌てず、ワンツーパスも落ち着いて出すあたり、気合は入っているものの、肩の力が抜けてリラックスしてよいプレーができているように思います。

3点目の小林選手のボレーシュートも素晴らしい得点でしたが、ここで感心したのは、ショートコーナーから大島選手のパスを受けた山根選手がダイレクトで大島選手に戻したプレーです。ダイレクトで戻すことでマークをはずし、大島選手に時間を与えることになりました。このプレーによって精度の高いセンタリングをあげられたのだと思います。

結果良しの試合でしたが、鬼木監督も言っているように、いつも逆転できるわけではないので、先制されないような試合運びをしてもらいたいと思います。

奮闘する選手たち

旗手怜央

ルヴァン杯でアシストは記録したものの、その後得点に絡むプレーができていませんでした。この試合でようやくインパクトを残せたのではないでしょうか。攻撃的なポジションの最初の交代選手として毎試合起用されていることから鬼木監督の期待も大きいと思います。しかし、まだその期待に応えられているとは思いません。旗手選手がブレークするのはいつになるのでしょうか。

三笘薫

自分の特徴であるドリブルで積極的に仕掛けていることは頼もしい限りです。長い距離ボールを運べますし、相手の注意を引き付けることもできていますので、周りの選手に対するマークが緩くなります。最後まで自分でやり切ろうとの意識を感じますが、もう少し周りの選手と使うことと、センタリングやスルーパスなど最後のプレーを丁寧にできるようになれば先発メンバー起用も近いのではと思います。

山根視来

攻撃時の超積極的なプレーでチームの大きな力になっています。小林選手とのワンツーからのゴールは見事でした。昔からフロンターレにいる選手のように感じました。あとは守備面でもよいプレーを見せてほしいと思います。

次の試合

J1-第7節

7月26日(日)19:00 KO

等々力陸上競技場

湘南ベルマーレ

ホームで湘南戦です。山根選手の古巣ということでメディアでも取り上げられていますが、そんなこと意識せずに普段通りのプレーをしてもらいたいです。気負いすぎはミスにつながります。