2020 J1-09節 大分トリニータ戦

試合情報

2020年 J1リーグ 第9節

8月8日(土)19:03 KO

等々力陸上競技場

川崎フロンターレ vs 大分トリニータ

試合結果

川崎フロンターレ 2 – 0 大分トリニータ

得点者

  • 三笘(5分、川崎)
  • ダミアン(24分、川崎)

フロンターレ先発メンバー

三笘 ダミアン 小林

大島 田中 脇坂

登里 谷口 ジェジエウ ジオゴ

ソンリョン

フロンターレ交代選手

  • 旗手 in、脇坂 out(62分)
  • 守田 in、小林 out(62分)
  • 斉藤 in、大島 out(77分)
  • 宮代 in、三笘 out(77分)
  • 車屋 in、登里 out(87分)

格差社会

退屈な前半

「Jリーグは各チームの実力差が小さい」ということが言われます。特に日本でプレーした経験のある外国人はそう感じるようです。近年は決まったチームが毎年優勝することが多いイタリア、ドイツ、スペインなどと比べて、Jリーグでは優勝チームが継続しませんし、各試合でも下剋上が起きやすいのは事実だと思います。しかし、そんな意見を全く覆すような大分との試合でした。

チームの予算規模も違いますし、歴史も違うので、差があることはやむを得ない部分はありますが、実力差があっても勝利する方法があるのがサッカーだと思います。ところがそんなジャイアントキリングの気配すら感じさせない試合だったと思います。

フロンターレのサポーターとしては喜んでいいのでしょうが、この試合を見ていてとても複雑な気持ちが生じてきました。特に前半の大分は自陣ゴール前の最終ラインとGKでボールをぐるぐる回すだけで、びくびくしながら何もできずに終わってしまいました。片野坂監督は高い評価を受けてきた監督ですが、大きな疑問符が付いたのは間違いないでしょう。全国放送の中継がある試合でこのような無気力試合を見せてしまってはサッカーの人気が落ちるではないかと心配してしまいます。

可能性を示した後半?

フロンターレは退屈な試合内容ながらも前半に2得点しましたが、失点したもなお自陣でボールをつなぐことにこだわる大分から、その後追加点をあげることができませんでした。

退屈な前半に比較して、後半にはいろんな可能性が見えたように思います。ジオゴ選手が上げたセンタリングに合わせたダミアン選手のヘディングシュート。小林選手の何本かの力強いシュート、大島選手からのヒールパスを受けた田中選手のシュート。得点になっていないのは大きな問題ですが、相手のミスだけでなく自分たちの力でゴールに迫っていましたし、得点の匂いはしていたと思います。

ただ、最後のほうは交代で入った選手達の得点を取りたい気持ちが全面に出すぎていたように思いました。日本代表のフレンドリーマッチでランキングの低いチームと対戦するときに、交代で出場したFWの選手がチームプレーを無視して好き放題やっているような場面を思い出しました。シュートを決めるのであれば文句は言いませんが、非常に雑なプレーが多かった時間帯もあったように思います。

右サイドの代替案はあるのか

怪我か疲労か

これまで家長選手、脇坂選手、山根選手の組み合わせでうまく右サイドの攻撃が回っていましたが、この試合にはその家長選手に代わって小林選手が、山根選手に代わってジオゴ選手が起用されました。疲労なのか、怪我なのか、鬼木監督は明確にはコメントしませんでしたが、出場しなかった2人はベンチにも入らず不安を感じさせます。

新ユニット登場

前の試合(ルヴァン杯)では、右サイドアタッカーの先発は旗手選手でしたが、この試合では小林選手になりました。小林選手がそもそもドリブルで相手を出し抜くような選手ではなかったこと、また、ポジションとして中に入っていくことを好みますが、ジオゴ選手がその外側をうまく使えていなかったように思います。結果として右サイドからは迫力のある攻撃は見られませんでした。

前半はジオゴ選手が様子を見ていたのか、あまりゲームに入りきれずに随分おとなしかった印象があります。後半になってからはボールに触れる機会も増えてきましたが、個人技で突破を試みるようなことはほとんどありませんでした。そもそもYoutube上にあるジオゴ選手のプレー集を見るとフリーキックのキッカーとしてのシーンを紹介する時間が多く、決してドリブルで相手を抜いてすいすい行くような選手ではないと思っています。

選手には個性がありますので、メンバーは変わって同じようなサッカーができるとは思ってはいません。この試合を見る限りでは、右サイドアタッカー小林選手と右SBジオゴ選手の組み合わせでは、これまでのような家長選手の力強さと山根選手の勢いが全面にでる攻撃にはならないと思いました。新ユニットでの攻撃はどんなものになるのか、この試合ではまだ披露してくれていません。

奮闘する選手たち

大島僚太

新しい役割を楽しんでいるのではないでしょうか。ゴール前へ積極的に侵入していく姿がどんどんにみられましたし、いろんなアイデアが生まれてきています。センタリングからヘディングシュートとかバイシクルシュートでゴールのようなシーンが見られるかもしれません。

旗手玲央

ボールを奪われない技術は高いと思いますが、そこにこだわりすぎてはチームのテンポが悪くなります。苦しくなる前にボールを離すこと、周りをうまくつかう、周りに使われることを考えてプレーするともっと簡単に相手を外せると思います。

三笘薫

全体としてのプレーはそれほど印象的ではありません。相手を押し込んだ時の守備に存在感を発揮しているわけでもないですし、ドリブルする状況判断も決して良いとは思いませんでした。しかし、前の試合に続いて試合を決めるようなプレーをしました。運が良いのか、実力もあるのか、強豪との対戦でどのくらいのプレーができるのか楽しみにします。

次の試合

ルヴァンカップ GS-第3節

8月12日(水)19:00 KO

パロマ瑞穂スタジアム

名古屋グランパス

FC東京、サガン鳥栖、資金力の有無に限らず結果を残している名将フィッカデンティ監督。資金力のある名古屋の監督に就任後2シーズン目になり結果を出しつつあります。ルヴァン杯の後にはJ1リーグでの対戦も控えていますので、アウェイですが叩いてておく必要があります。

ここから続く名古屋、札幌、C大阪、名古屋、神戸の5試合は強豪相手です。これまでのように簡単にはいかないと思いますが、連勝できればいよいよ本物です。