2020 J1-13節 清水エスパルス戦
試合情報
2020年 J1リーグ 第15節
2020年8月29日(土)19:33 KO
等々力陸上競技場
川崎フロンターレ vs 清水エスパルス
試合結果
川崎フロンターレ 5 - 0 清水エスパルス
得点者
- 旗手(21分、川崎)
- ダミアン(51分、川崎)
- 旗手(74分、川崎)
- 中村(85分、川崎)
- 三笘(87分、川崎)
フロンターレ先発メンバー
齋藤 ダミアン 宮代
下田 守田 旗手
登里 車屋 山村 ジオゴ
ソンリョン
フロンターレ交代選手
- 三笘 in、斎藤 out(69分)
- 大島 in、下田 out(69分)
- 小林 in、ダミアン out(77分)
- 中村 in、旗手 out(77分)
- 谷口 in、登里 out(87分)
チャンスをつかんだ選手達が前半で決められなかった試合
前半で決められず
この試合は大きくターンオーバーしてきました。最終ラインから山村選手、ジオゴ選手、齋藤選手、宮代選手の4人は久しぶりの出場です。疲労が蓄積しているだろう選手との違いを見せようと試合開始直後から飛ばしてきました。明らかにチーム力の差がある清水を相手に、思う存分のプレーをしていたように思います。チャンスも多く前半だけでシュート16本との記録を残しました。
旗手選手のゴールで先制はしたものの、飲水タイムごろから清水もフロンターレに慣れてきたように思いました。ゴール前での危ないシーンも見られるようになりました。チーム力の差、シュート数の差を結果にはつなげられずに前半は終わり、決して良い試合の流れではなかったと思います。
フレッシュな選手達の伸び伸びしたプレー
とはいえ、ウイングに起用された齋藤選手と宮代選手のプレーは見るに値したと思います。好調な選手が多く、これまでなかなか出場機会を得られなかった齋藤選手のプレーはとても積極的でした。ドリブルで仕掛ける、自ら動いてスルーパスを受けようとする、最終ラインからのパスで相手の裏を狙う。ゴールにはなりませんでしたが、コンディションはとても良いように感じました。これまでは昨年までのフロンターレスタイルに合わせようとし過ぎていたように思いましたが、ガンガン仕掛けていったほうが相手の脅威なるはずです。この試合のプレーで左ウイングの先発候補に名乗りをあげられたでしょうか。
宮代選手も随分と良くなった印象があります。周りに合わせようとこじんまりとまとまってしまっていましたが、思い切ったプレーができています。あわやゴールというシーンは前後半合わせて2回ぐらいありました。最後には目の前で三笘選手にゴールを奪われ、悔しかったでしょう。
齋藤選手も宮代選手もゴールを記録していれば更に印象が上がっていたと思うのですが、それでも今後も出場機会は増えてくるように思います。でもいったい誰を外せばよいのか本当に鬼木監督は頭が痛いと思います。贅沢な悩みです。
贅沢な交選手層が一層厚く
交代メンバー、大島、三笘、小林、中村!!
今シーズンは半ば当たり前になってきましたが、後半に交代で出場してきた選手の顔ぶれには驚きました。大島選手、三笘選手、小林選手、そして中村選手。前半だけで16本もシュートを浴びせられた清水の選手はぞっとしたのではないかと思います。後半途中にはDFリーダーが交代せざるを得なくなり勝負あったとなりました。結果として後半だけでシュート17本、4得点をあげ大勝となりました。
中村憲剛
復帰のお膳立てとしてはこれ以上ないほど整っていたのではないでしょうか。与えられたポジションは左のインサイドハーフでした。試合はほぼ決まった状態の3対0、清水はすでにアップアップした状態でしたので、プレッシャーも受けずに好きなようにプレーしたのではないかと思います。大島選手、小林選手が中村選手とパス交換しながら相手ゴールに迫るシーンはぞくぞくしました。
この試合では77分の交代出場で13分間の出場時間でしたが、しばらくは後半に投入して試合になれることが優先されるでしょう。先発メンバーに入る時にはどのポジションになるのか楽しみです。運動量と強度が必要とされるインサイドハーフなんでしょうか。鬼木監督のことですので、トレーニングも含めチーム内競争で正当に評価するはずですが、その競争に勝つのも大変そうです。
奮闘する選手たち
守田英正
中選手の陰に隠れてしまって出場機会が減っていた再開直後の時期にもしっかりとトレーニングを積んでいたのでしょう。守備を安定させることができていました。中盤を支配していたといってもよいでしょう。インサイドハーフや右サイドバックに起用されることもありましたが、やはり中盤の底にいてくれると守備がどっしりとします。あとはゴールです。
登里享平
絶好調です。いや登里史上最強と言ってよいと思います。毎年のようにスケールアップしてくる登里選手ですが、今シーズンは自分で行ってもよいし、周りの選手に行かせても良いし、クレバーにプレー選択していると思います。惜しむらくはセンタリングの精度が低いこと。ゴールポスト直撃は狙ったものではないと思いますが、ダミアン選手や小林選手などヘディングに強い選手がいますので、センタリングの精度が上がれば更に怖い選手になると思います。
チョンソンリョン
攻撃ばかりに目が行きますが、ソンリョン選手の安定感も忘れてはいけません。この試合も反応の良いセーブがありました。失点していれば試合の流れが傾く可能性もありましたので、地味ではありますがナイスプレーだったと思います。CBとのパス回しもリスクを冒しすぎないぐらいの絶妙なバランスが素晴らしいと思います。
次の試合
ルヴァン杯 準々決勝 9月2日(水)19:00KO
ノエビアスタジアム神戸
ヴィッセル神戸
先週のJ1-24節では勝ちきれない試合で残念でしたが、同じ相手に同じような試合にはしてもらいたくありません。きっと鬼木監督の引き締めで気持ちの入った試合になると期待します。来週もホームで戦いますので、しっかりと勝利して準決勝に進んでもらいたいと思います。