2020 J1-23節 名古屋グランパス戦 「ニューヒーロー」

試合情報

2020年 J1リーグ 第23節

2020年10月18日(日)19:03 KO

等々力陸上競技場

川崎フロンターレ vs 名古屋グランパス

試合結果

川崎フロンターレ 3 - 0 名古屋グランパス

得点者

  • 三笘(44分、川崎)
  • ジェジエウ(57分、川崎)
  • ジェジエウ(65分、川崎)

フロンターレ先発メンバー

三笘 ダミアン 家長

中村 守田 田中

登里 谷口 ジェジエウ 山根

ソンリョン

フロンターレ交代選手

  • 脇坂 in、中村 out(70分)
  • 車屋 in、登里 out(87分)
  • 齋藤 in、三笘 out(87分)
  • 旗手 in、家長 out(90+1分)
  • 山村 in、ダミアン out(90+1分)

ハイブリッドフロンターレの真骨頂

パス回しも忘れてはいない

今シーズンのフロンターレをハイブリッドフロンターレと名付けたのはどの試合だったでしょうか。これまでの細かなパスを使って相手を崩すやり方に加えて、両ウイングの能力を押し出した速い攻撃、インサイドハーフが積極的に前に飛び出す攻撃、そして、セットプレー。これらの攻撃を備えたフロンターレはどんな相手からも得点ができると書きました。そんな攻撃のバリエーションをたっぷりと楽しめる試合だったのではないでしょうか。

この試合は今シーズンの特徴の一つであるウイングプレーヤーの三笘選手のドリブル突破から始まりました。そして20本以上のパスをつないで相手の守備を混乱させ決定的なシーンを作り出した前半38分の田中選手のシュートでは、昨年までの細かなパスを回す攻撃が一段と切れ味が鋭くなっていることを感じさせました。試合を決めたのはセットプレー。前監督時代はセットプレーは得点が期待できないプレーでしたが、監督が代わり、新しいコーチが加入して新たな武器として身についています。

理詰めの試合

名古屋相手ということで相手の裏を取り合う試合になることは予想していました。今シーズン名古屋とは2回対戦していますが、昨年までフロンターレに所属していた阿部選手が出場してくるのは初めてで、フロンターレの「中村、田中、守田トリオ」対名古屋の「阿部、米本、稲垣トリオ」の対決も見ものでした。一進一退があったと思いますが、相手の運動量に負けずに中盤を戦うことができたと思います。特に中村選手が先発で出場したのも大きかったと思います。相手の裏を取ることや相手を消すことに関しては比肩する者がいないわけで、相手を見ながらうまい具合にプレーしていたと思います。

理詰めのプレーは中盤の戦いだけでなく、セットプレーにも活かされました。キッカーを中村選手から田中選手に変えたとたんにゴールが生まれ、球種の違いで相手を惑わしたことは敵味方双方の試合後のコメントからも読んで取れました。10月末で40歳の中村選手がプレー強度の高くなってきた今シーズンのフロンターレでどのように輝くのか若干の不安もありましたが、そんな不安を吹き飛ばすプレー内容だったと思います。

新しい戦力

早速ニューヒーローが誕生

ジェジエウ選手をニューヒーローと呼ぶのは多少の違和感があります。広いエリアをカバーできるスピードと加速力、高いボールを確実に弾き返すヘディング力、いなくてはならない選手です。時折見せる前線への持ち上がりやフィードパスには改善の余地はあるにしても、攻撃面での積極的にプレーするようになってきたと思っています。そしてこの試合ではようやく初得点をヘディングシュートで上げることができました。それも2得点と流れの中で得点を挙げることのできなかった試合で貴重な2ゴールでした。新しいヒーローと呼んでもいいのではないでしょうか。

これまでもセットプレーで惜しいシーンはありましたが、2得点後の周りの選手の喜び方からしても、ジェジエウ選手の初得点を待っていたチームメイトも多かったのではないでしょうか。新しいヒーローの誕生でチームが一層盛り上がっていくことと思います。

これでじっとしていられなくなったのは、守田選手と登里選手でしょう。2選手ともあわや得点と思うような惜しいシーンは作り出しています。次のヒーローに名乗りを上げるのはどちらの選手なのか、これも楽しみになってきました。

試合前の交流(おまけ)

DAZNが映し出す試合前の交流シーン

私は試合前にフィールドに登場してくる前の両チームの選手たちが交流する場面が好きです。DAZNになってからこのシーンが放映されることが増えました。敵味方交えて選手達が交流する場面を見るのを楽しみにしています。

この試合でDAZNに映し出されたのは、フロンターレ中村選手を中心にした場面でした。最初はレフリーと何やら話をしていましたが、その後名古屋の丸山選手、米本選手と楽しそうに話をしていました。そこに昨シーズンまでのチームメイトである阿部選手が入ってきました。フィールド上では闘志むき出しでにこりともしないタイプの金崎選手も中村選手に近寄ってニコニコしながら挨拶をかわし、あまり見られないような一面を覗き見ることができました。

最後に画面に映った選手は稲垣選手でした。最初は少し遠巻きに中村選手を中心とした交友の場を眺めていたようでしたが、意を決したように中村選手に近寄ってきて握手をしていました。稲垣選手といえば、昨シーズンは広島に所属し、等々力陸上競技場での試合中に中村選手と交錯した選手です。その結果中村選手は大けがを負ってしまいました。あのシーンで稲垣選手には全く非はありませんし、中村選手もそんなことは思っていないはずです。でも稲垣選手の心のうちには少しだけ気になっていたことがあったのではないかと想像します。そんなことを感じられる試合前の交流の場が好きなのです。

次の試合

J1-25節 10月31日(土)18:00 KO

等々力陸上競技場

FC東京

2週間空くのはすべてのチームだと思っていたのですがフロンターレだけのようです。FC東京は10/18(日)に続いて、24日(土)、28日(水)の2試合を戦い、31日(土)にフロンターレとの一戦になります。フロンターレが休んでいる間に2試合を消化することになり、それだけを見ると決して負けてはいけない試合になると思います。ファン感謝デーで力を使い果たさないようにお願いしますネ。