2020 ルヴァン杯 GS第3節 グランパス名古屋戦

試合情報

2020年 ルヴァンカップ GS第3節

2020年8月12日(水)19:03 KO

パロマ瑞穂スタジアム

名古屋グランパス vs 川崎フロンターレ

試合結果

名古屋グランパス 2 – 2 川崎フロンターレ

得点者

  • 相馬(1分、名古屋)
  • 三笘(6分、川崎)
  • ガブリエルシャビエル(7分、名古屋)
  • 三笘(38分、川崎)

フロンターレ先発メンバー

三笘 小林 宮代

下田 田中 大島

登里 谷口 ジェジエウ 山根

ソンリョン

フロンターレ交代選手

  • 旗手 in、三笘 out(62分)
  • 脇坂 in、下田 out(62分)
  • 大島 退場(71分)
  • 守田 in、宮代 out(74分)
  • 車屋 in、山根 out(84分)
  • ダミアン in、小林 out(84分)

自信のないプレーは相手に勢いを与える

苦境を経験していない選手達

試合開始直後にプレスをかけてくるチームはこれまでもありましたが、名古屋のプレスは相当積極的で大きな圧力を感じたのでしょう。一部の選手はボールを受けることに積極的でないように見えました。ボールを受けたがらない、受けられる場所に顔を出さない、受けてもすぐに後ろに戻す。こんなプレーをしていては、相手の勢いを増長させてしまいます。

うまくいかずにボールを取られることになろうとも、相手のプレスをくぐり抜けようと努力しない限り試合のペースを握ることはできません。それも全員で同じ意識を持たないとどこかで破綻することつながってしまいます。2失点するまでは全く自信なさげで消極的な状態で試合が進んでいたように思います。

特に今シーズンはチームがとても順調であり、苦しい状態に陥ったことがほとんどなかったため、フロンターレでの経験が少ない選手は今状況になって戸惑ってしまったのでないでしょうか。ことごとく良いプレーができていませんでした。両サイドアタッカーとして先発出場した三笘選手、宮代選手、そして山根選手。もっと自信をもってプレーできるようタフになってほしいと思います。

この影響は中盤の攻防に出ました。大島選手、田中選手、下田選手は見事に襲い掛かってくる名古屋の餌食になってしまいました。

ボール回しの単調さ

徐々に最終ラインでボールを回すことができるようになってきましたが、全く怖さを感じられないボール回しでした。昔のフロンターレのように隣にいる選手にパスをするだけで、人を飛ばして大きくサイドチェンジするとか、相手の裏を狙ったパスを出すような組み立ては見られませんでした。

2得点目は相手の裏に抜け出そうとした小林選手へのパスから始まったものでした。パスを出したのは大島選手。大島ー小林ラインはこれまでも息の合ったところを見せてくれています。攻撃になると特徴がいきてくる山根選手が小林選手の横まで上がっていくことで名古屋の選手を引きつけ、小林選手からのリターンボールを受けた大島選手に正確なセンタリングを上げるだけの時間を与えました。

三笘選手も宮代選手も相手の裏への狙いが全くみられませんでした。プレーの幅を広げる必要があると思いますし、良いお手本がチームにいますので、良いところは盗んで自分のプレーに加えてほしいと思います。

サイドアタッカーがサイドにいない

サイドアタッカーがサイドにいない

今シーズンの超攻撃的サッカーでサイドアタッカーを置き、幅を使った攻撃で相手に恐怖を与えてきましたが、ここ数試合はサイドアタッカーがサイドにいないシーンが多く見られます。

ボールサイドに多くの人数をかけるのは昨シーズンまでのフロンターレであって、今シーズンはボールと反対サイドのサイドアタッカーは中に入らずに外で待ち、それが大きなサイドチェンジからの早い攻撃につながっていたことがありました。最終ラインと中盤でボールを回している間にサイドに開くのでは遅いのです。

後半にはそのようなシーンが見られるようになりました。60分に大島選手から大外に張っていた三笘選手にロングパスが通りチャンスを作ることができました。三笘選手は混雑の中よりもスペースのある場面のほうが特徴をいかせると思います。もっとこのような1対1のシーンを作り出せるようにポジション取りに工夫してほしいと思います。

右サイドの解

怪我なのか休養を与えられているだけなのか詳細は報じられていませんが、家長選手が2試合続いてベンチにも入らない状況が続いています。家長選手不在の間右サイドアタッカーには、小林選手、旗手選手、宮代選手と起用されていますが、効果的な攻撃はできていないように思います。

小林選手は裏へ抜け出す駆け引きを得意にしていますので、そのストロングポイントは右サイドアタッカーとしてもいきると思います。ただし、そもそも中でプレーしたがる選手なので、常に外に張っていられるのか疑問はあります。

家長選手にスタイルが近いと思うのが旗手選手です。体幹も強そうですしボールを奪われない技術も高いものがあります。いろんなポジションで起用されているのが可哀そうな気がしますが、力強くてボールを失わない選手を右サイドアタッカーに置くのが今シーズンのフロンターレの戦術にはあっているように思います。

この試合右サイドアタッカーで先発出場したのは宮代選手でした。途中で小林選手とポジションを変えCFに移動しました。まだ戦力として期待できる内容ではなかったと思います。

誰が出場するにせよ、右SBとのコンビネーションは重要です。この試合で山根選手はほぼ沈黙していました。家長選手とのコンビでは前への推進力を発揮していましたが、相棒が変わって戸惑っているのかもしれません。体調が悪そうにも見えましたが、もう少しジオゴ選手を試合に起用しチームに慣れてもらう必要もあるのではないかと思います。

いいずれにせよ鬼木監督が家長選手がいない右サイドをどのように活性化していくのか、注目に値します。

奮闘する選手たち

宮代大聖

フロンターレの大砲と自称する宮代選手。与えられたポジションが右サイドアタッカーでは本人も納得していないでしょう。途中からCFのポジションに入りましたが、まだまだチームに貢献するプレーをしているとは言えません。有能なCFをレンタル移籍で外に出してまで、宮代選手をチームに残したフロンターレは宮代選手をどのように育てていくつもりなのでしょうか。出場機会は得られそうですので、宮代選手の爆発を期待しています。

三笘薫

結果だけ見れば文句のつけようはありませんが、相手に脅威となるようなプレーはまだまだ足りていません。7月の再開直後には、相手のスキをついて登里選手からスルーパスを引き出すような動きが見られましたが、いまではそんな動きはなくなってしまいました。スペースがあったら走ってほしい、スペースを作って走ってほしい。そこにパスを出せる能力のある選手はたくさんいるのですから。

田中碧

すっかり相手にマークされる選手になってしまった田中選手。この試合も集中砲火を受けるがごとくプレスを受け続けました。直接失点につながるミスが出てしまいましたが、それ以外は獅子奮迅の戦いぶりを見せてくれたといえるでしょう。惜しむらくはシュートが入らないこと。どこかで1本でもシュートが入ればチームを勝たせることができたのにと本人も悔しい思いを持っているはずです。

次の試合

J1-第10節

8月15日(土)14:00KO

札幌ドーム

コンサドーレ札幌

強豪との5連戦を引き分けでスタートしましたが、名古屋での試合から中2日で札幌での試合になります。札幌はフォーメーションのギャップが生まれる相手ですし、前への推進力があるチームです。名古屋戦のように受け止めようとしては苦戦すること必至です。アウェイですが最初から相手の勢いを上回るような姿勢で戦う必要があります。

気になるのは家長選手。試合出場はできるのでしょうか。8月中の復帰を目指している中村選手の動向もそろそろ気になるころです。

(おまけ)リモート取材の技術について

応援番組などで選手のインタビューが放送されることがあります。再開後はリモートインタビューになっています。その画質について一言いいたい。等々力陸上競技場とクラブハウスにリモート取材を受けられるような設備を準備したのだと思いますが、その画質がとても悪い。もう少し画像の質を上げることはできないのでしょうか。

ルヴァンカップの組み合わせを決めるオープンドローがリモート形式で行われました。各チームから選手がリモートで参加しているなかでフロンターレを代表した大島選手だけ画像が固まるという情けないことが起きていました。まだDAZNマネーあると思うのですがね。