2020 ルヴァン杯 準決勝 FC東京戦「引きずる必要のない敗戦」
試合情報
2020 ルヴァン杯 準決勝
2020年10月7日(水)19:03 KO
等々力陸上競技場
川崎フロンターレ vs FC東京
試合結果
川崎フロンターレ 0 - 2 FC東京
得点者
- レアンドロ(14分、東京)
- レアンドロ(62分、東京)
フロンターレ先発メンバー
齋藤 ダミアン 家長
脇坂 守田 田中
登里 谷口 ジェジエウ 山根
ソンリョン
フロンターレ交代選手
- 三笘 in、齋藤 out(46分)
- 大島 in、脇坂 out(46分)
- 旗手 in、田中 out(65分)
- 小林 in、ダミアン out(65分)
- 宮代 in、山根 out(77分)
引きずる必要のない敗戦
東京は準備万端で望んできた
東京は3日前のJ1-20節の試合で大幅にメンバーを変更しこのルヴァン杯のフロンターレ戦に備えて選手を休ませてきました。選手のコンディションもさることながら、得意である堅守速攻の堅守の部分をより強固に戦いを進めました。戦う前から我慢比べになると予想していましたが、残念ながら早い時間に失点してしまったことで、我慢比べに持ち込むこともできず、東京に余裕を持って試合を運ばせてしまい敗戦となりました。
全員が極端に引いて守りを固めてきた東京ではありましたが、フロンターレにチャンスが無かったわけではありません。あわや得点というシーンは前後半ともにありましたし、前半の失点後もそれほど焦れた様子もなく淡々と攻撃を繰り返していたと思います。決定力不足と言ってしまえばそれまでですが、数年前までの守られたらどうにも手が出ない状態とは明らかに違ってきていると思います。しっかりと攻撃もできていますし、こんな試合もあるものと割り切って次の試合に臨んでもらいたいと思います。
残念なのは失点シーン
我慢比べになると予想された試合にしては、失点が軽すぎたといえます。GKの気持ちを読んでFKを直接ゴールに放り込むのは脇坂選手の得意なプレーでしたが、それを逆にやられてしまうとは思ってもいませんでした。抜群の安定感を示してきた今シーズンのソンリョン選手でしたが、少し焦りがあったのかもしれません。
2失点目は相手GKのフィードを胸でトラップしようとした田中選手がボールを奪われたところから始まりました。確実に胸トラップからボールを支配できると考えたのでしょうが、相手もそこを狙っていました。悪いプレーだとは思いません。良い経験になったのではないでしょうか。ただ、後半も相手ゴールに迫る攻撃ができていましたので、この2失点目は重くのしかかりました。
ルヴァン杯では東京との相性が悪いのでしょうか。2009年のナビスコ杯決勝で東京と当たった時も負ける要素はほとんどないと思っていましたが、米本選手のロングシュートでやられました。そういえばあの時もGKの油断でした。ナビスコ杯に臨むGKには注意が必要です。
敗戦後が大切
Jリーグには引きずらないこと
J1-12節で名古屋に破れた後の神戸戦は引き分けに終わりました。これだけ勝ち続けていると敗戦を引きずってしまう可能性もあります。特に連覇を狙ってきたルヴァン杯ですので、そのショックは大きいものかもしれません。しかし攻撃に問題があったとは思いませんし、必要以上に落ち込むことはありません。
J1リーグでは8連勝中です。2日後には試合がありますのでしっかりと切り替えて戦ってほしいと思います。
奮闘する選手たち
レアンドロダミアン
これだけ人数を固めて守られるとフィジカルの強いダミアン選手がどこまでつぶされずに頑張るかということにかかってくると思います。そういう意味では力強いプレーをしていたと思います。思いのほかフロンターレサッカーにフィットしてきたダミアン選手。今後の活躍がますます期待されます。
脇坂泰斗
やはり脇坂選手はスペースのあるエリアでのプレーの方がよい面を出せると思いました。狭いエリアではもう少しアイデアが欲しい気がします。シーズン中盤になって疲れが出てきているように思います。
守田英正
好調を維持している守田選手。軽いプレーからボールを奪われることもなくなりました。これで10試合連続フル出場になりました。いまや守田選手がいないフロンターレの中盤は考えられないほどチームの柱になってきたといえます。
次の試合
J1-25節 10月10日(土)18:00 KO
等々力陸上競技場
ベガルタ仙台
迷走している仙台ですが、前回の戦いでは後手を踏んで前半で2点差をつけられてしまいました。攻撃力に頼るだけでなく守備面でも首位のチームであることを示してほしいと思います。