2020シーズン始動 新しいチャレンジ

ワルンタ01フロンターレ

各チーム始動

いよいよシーズン開幕が近づいてきました。フロンターレの開幕戦は2月16日(日)等々力陸上競技場でのルヴァンカップグループステージの初戦清水戦となります。チームは宮崎での1次キャンプから戻り麻生での練習を経て沖縄キャンプに入ったところです。

2019シーズンの最終戦は文字通りJ1リーグの最終戦であった12月7日でしたので、選手達は十分に休養を取れたのではないかと思います。その後日本代表のEAFF E-1選手権やU-23日本代表のジャマイカ戦、AFC-U23選手権とありましたが、参加したのは当時大学生の旗手怜央選手と三笘薫選手、そして田中碧選手です。田中選手には多少疲労が残っているかもしれませんが、ほとんどの選手はリフレッシュしたはずです。

それにしてもACLのプレーオフ鹿島の敗退は衝撃的でした。新監督を迎え、選手も大幅に入れ替えたうえで、天皇杯を戦った選手達にはほとんど休養期間がないということでした。同情の念がわく以上に、Jリーグ、日本サッカー協会を含むサッカー界の思考停止状態が気がかりです。

こんなスケジュールでサッカーをやらせてはいけません。

変わるチーム、変わらないチーム

基本的には他チームのことは詳しくないので軽々には言えませんが、鹿島に代表される激変と言って良いぐらいの変化が生じているチームあり、FC東京のような基本は変えないが適切に補強しているチームもあり、昨シーズンの結果を踏まえてアクションを起こしているようです。一方で、これで大丈夫かと思うような浦和レッズもあります。

フロンターレは監督の変更はありませんでしたし、選手も強力な補強とはいえず、昨シーズンの選手を中心にして戦うようです。そういう意味では、変わらなかったチームに入ると思います。ただ、大きな戦術変更を計画しているような話が漏れ聞こえてきていることには注目です。

フロンターレの新体制

監督、コーチ陣

鬼木監督の継続はルヴァンカップ優勝した時点で既定路線だったと思いますが、コーチ陣に退団・入団がありました。

今シーズンの監督・コーチ陣は以下の通りとなっています。

退団した米山篤志氏は町田ゼルビアのコーチに就任しています。また、ベティさんこと久野智昭氏はフロンターレU-18のコーチに就任しました。試合前のウォーミングアップの後に大島選手とパス交換していたベティさんの代わりは誰がやるのでしょうか。

新体制(想像で担当分野を記載)

  • 監督:鬼木達
  • コーチ:吉田勇樹
  • コーチ:二階堂悠(分析担当)
  • GKコーチ:菊池新吉(参謀役)
  • フィジカルコーチ:篠田洋介
  • 新任コーチ:寺田周平(守備担当)
  • 新任コーチ:戸田光洋(攻撃担当)

フロンターレのコーチ陣にはフロンターレ枠があり、トップチームとアカデミーチーム間でコーチのローテーションがあります。寺田コーチと久野コーチの入れ替えはその一環でしょう。

その一方で、戸田コーチの就任は随分思い切ったことをするなぁと驚いたとともに、何かやってくれそうだと期待も大きくなります。

戸田光洋新コーチ

フロンターレのコーチの多くはフロンターレに縁のある人です。フィジカルコーチや分析担当コーチを除くと、ここ数年コーチ陣でフロンターレでのプレー経験がなかったのは、イッカGKコーチと望月達也氏の2名だけです。

2012年の望月達也氏の就任は明らかに相馬監督の後任がらみの、保険のような「困ったときの望月代理監督」としての起用だったと思いますので、戸田氏の就任は本当に外部の知見を取り入れようとしている初めての例だと思います。それだけに期待も大きくなります。

戸田氏のプレースタイルも無尽蔵なスタミナと最後まで走りまわる攻撃的な選手という、今シーズンのフロンターレが目指すものに合致しているようで、チームにどんな変化をもたらすか楽しみは尽きません。

新体制発表会見のYoutube放送でも片鱗が見えましたが、自分自身にも厳しい人のようですし(本人はそれを厳しいこととは感じていないようですが)、いい意味での外様コーチとして厳しく選手達にに要求をしていって欲しいと思います。

新しいチャレンジ

4-3-3フォーメーション採用か

既に多くのメディアで報道はされていますので、4-3-3フォーメーションにチャレンジしていることは事実のようです。それも前線の両サイドは大きく幅を取ってプレーをするようで、これまでの局地に人が集中し細かなパスを駆使して打開するという戦い方からは大きく方針転換したようです。

「超アグレッシブで攻撃的」との言葉に期待度は高まりますが、果たしてどこまでできるのでしょうか。

走るフロンターレ?

超アグレッシブといえば、2019シーズンの横浜Fマリノスがあげられます。果たしてフロンターレが横浜Fマリノスの上を行くような超攻撃的なサッカーができるのでしょうか。楽しみでもあり、心配でもあり。心配のほうが少し上回るといった感じでいます。

両チームの2019シーズンの走力を比較してみます。以下のデータはJリーグが公開しているデータで、2019シーズンJ1リーグ34試合を元に計算された1試合平均の値です。

総走行距離

  • 横浜Fマリノス:116.647km(リーグ1位)
  • 川崎フロンターレ:108.747km(リーグ18位)

スプリント数

  • 横浜Fマリノス:193回(リーグ1位)
  • 川崎フロンターレ:145回(リーグ17位)

予想はしていましたが言葉がありません。フロンターレは自分たちは走らずに相手を走らせる試合を指向してきたわけですから当然といえば当然ですが、この差をキャンプのトレーニングだけで埋めることは明らかに無理があると思います。

量は無理だとしても「質の高い走り」を実現できるのか、そもそも「質の高い走り」などというものがあるのか、「質の高い走り」は「圧倒的な走りの量」に優るのか、分からないことだらけです。

前線には選手が揃っていますので、毎試合精一杯走って消耗しても次の試合には別の選手を使うことができるでしょうが、どこまで走れるのか、どんな走りを見せてくれるのか、今シーズンの注目のひとつになると思います。

前線でボールを狩り取れるか?

相手陣でボールを刈り取ってしまえば得点に繋がる可能性は高くなります。実際に2連覇中には相手ボールを上手く奪取して得点につなげたシーンも多く見られました。

しかしその前線からの守備の中心は、中村憲剛選手とその中村選手が守備のお手本と言っていた阿部浩之選手でした。今シーズンには阿部選手はいませんし、中村選手の復帰は早くても6月、普通に考えれば東京オリンピック後まで試合でフル回転することは期待できません。

中心選手がいなくなった今シーズンに前線からの守備がどのくらいできるのか不安は大きいと思います。ここは戸田光洋新コーチの出番でしょう。フロンターレに無尽蔵のスタミナで走り回れる選手がでてくるのかこれも注目点のひとつです。

最終ラインの統率ができるか?

前線からボールを奪いにいくとなると、後ろもそれに着いていく必要が出てきます。最終ラインのハイラインも今シーズンのテーマのひとつになるでしょう。

私はここ数年、フロンターレの最終ラインの上げ下げが上手いと感じた事がありません。観戦している席が最終ラインの平行になる位置に近いこともあるかもしれませんが、凸凹の最終ラインをいつも見ています。

また、相手セットプレーからの2次攻撃を受けるときに、最終ラインの上がりが遅いと感じることはしばしばあり、攻守における最終ラインの統率については、プレーしている選手達が感覚を大きく変える必要があると思います。

この点は寺田周平新コーチの仕事になるのでしょうか。谷口彰悟選手がキャプテンに就任しましたので、強いリーダシップで谷口選手が最終ラインを上手く統率できるか、これも今シーズンの注目のひとつになります。

頼りになるレアンドロダミアン

トレーニングマッチとはいえ得点を量産しているレアンドロダミアン選手。昨シーズンは残念ながらあまり重用されることはありませんでした。それでも今シーズン再びフロンターレで戦うことを選んでくれたダミアン選手の爆発力は期待して良いのではないでしょうか。

2019シーズンの出場時間あたりの得点数ではフロンターレFW陣の中ではトップです。ダミアン選手といえば身長の高さからヘディングシュートへの期待が高いと思います。しかし2019シーズン見せてくれたゴールシーンはヘディングだけでなく、いろんな得点パターンも見せてくれています。

今シーズンは攻撃陣の軸として期待して良いと思います。

いよいよ開幕

2週間で公式戦が見られる

いよいよあと2週間で公式戦が始まります。

2連覇中の高い期待からある程度解放されて、伸び伸びとプレーしてくれると期待しています。しっかりと休養期間が取れ、ACLに出場しないことで遠い場所でのアウェイ試合がなくなり、国内のタイトルに集中できる環境が揃っています。サポーターの期待を受けて選手達もしっかり戦ってくれるでしょう。

新しいシーズンが始まる前のこの時期は、期待と不安の両方からくるなんとも落ち着かない状態になります。

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